平成24年度 東京山中・山高同窓会総会―会長挨拶

 新緑が爽やかに薫るこの素晴らしい五月晴れの日に、旧制山中・山高の東京同窓生が今年も元気よく集うことができまして、誠にご同慶に存じます。今年は昨年にも増して250名以上もの多数の同窓生にお越し頂きました。近年この東京同窓会がますます盛んになってきましたことは、誠に嬉しいことと思います。
 今年はご来賓として、母校から川野あきら校長先生、山高同窓会本部から多田会長と中司事務局長、更にはお忙しい中を二井山口県知事、それに今から60年前に山高で国文学を教えておられました清川妙先生にもお越し頂いております。二井知事は今年が16年間の二井県政の総仕上げの年で、この間、郷里山口県を見事に導いてこられました。また清川先生は母校山高の校歌の作詞者で、91歳になられた今でも、矍鑠として著作や講演にご活躍中でいらっしゃいます。
 本日このように盛大な東京山中・山高同窓会が開けますのも、大田さんを始めとする今年の当番期・第86期の大勢の方々、それに東京山中・山高同窓会事務局の渡邉史信さんや木村均さん始め常任幹事の皆様の、格別なご尽力のお陰であります。茲にご出席の皆様とご一緒にお礼を申し上げたいと思います。
 この3年の間に、東京山中・山高同窓会は逐次体制を整えてまいりました。幹事の皆さんにお諮りして会則を制定し、常任幹事制度を設け、ホームページを98期の米川さんなどのお世話で立ち上げました。また総会を、交通の便利なこの会場に移し、開催時間も午後3時から5時までとして、総会に引き続いて同期会が開けるようにました。これからも皆様とご一緒に更に良いものにして参りましょう。
 今年は、母校山口中学校が明治維新に発足して142年目になります。127年前の明治18年に防長教育会が母校の校舎を新築した時は、起工式に明治天皇がご来臨されています。 このような輝かしい歴史と伝統のある学校で学んだ有難いご縁と絆を、この同窓会を通じて一層強めて参りたいと存じます。今年の同窓会のテーマは「歌の力で同窓会への想いを深める」です。ご一緒に校歌や応援歌などを元気に歌って、懐かしい青春時代を同じ学び舎で過ごした思い出に浸りつつ、同窓の連帯の絆を大いに高め合いましょう。
 母校のますますの隆盛と同窓会の発展、それに本日ここにご参集のご来賓や同窓生の皆さまのご多幸をお祈りして、ご挨拶といたします。

平成二十四年五月十九日
東京山中・山高同窓会会長  野 村 邦 武

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