平成26年度 東京山中・山高同窓会総会―会長挨拶

 皆さん今日は。若葉が爽やかに薫る五月晴れの今日、今年も260名を越える多くの同窓生がお集まりになり、このように盛大な東京山中・山高同窓会が開催できますことは、誠に喜ばしく嬉しく思います。

 今年の山中・山高同窓会のテーマは、山口の同窓会本部も、この東京を含む全国12の同窓会支部も共通で、「永遠(とわ)なれや、若き魂」です。
「若き魂」とは、私たちが山中や山高で過ごした青春の頃の、眩いばかりの心のときめきを指すのだと思います。その「若き魂」が育まれた母校の山中・山高は、私たち同窓生にとって、永遠(とわ)に懐かしい心の故郷と申せます。

 その懐かしい母校から、今年も伴校長先生と、同窓会事務局長の木村先生、それに山口の同窓会本部から副会長の岸さんにお越し頂きました。また大阪からは近畿鴻峰会副会長の斉藤さんにお出で頂きました。御四方には心から歓迎の拍手をお送りしたいと思います。

 本日このように盛大な同窓会を開催できますのも、大田さん始め当番期の第88期の大勢の方々、それに東京山高同窓会の渡邊事務局長さん、浅川さんを始めとする常任幹事の皆様のご尽力のお陰です。ここで、当番期の皆様と渡邊さん、浅川さんに、盛大な拍手を送り、感謝の意を表したいと思います。

 私たち一人一人の存在は、糸に囲まれた網の目のようなものだとよく言われます。自分が今日あるのは、「自分の周りの多くの方々からこれまでに頂き、或いは現に頂いている有難いご縁」という糸のお陰です。ご縁の糸には、父母や兄弟や親族などの血縁の他に、地縁、或いは職場の縁など、沢山あります。
そして、青春時代に「若き魂」を育んで頂いた母校の先生や学友、先輩・後輩とのご縁も、私たちの心の大きな支えになっていると思います。

今年はわが母校が、明治3年、1870年に山口明倫館が山口中学校と改称されてから144周年に当たります。山口明倫館の前身である山口講堂を上田鳳陽が創設した1815年にまで遡りますと、来年は創立200周年です。その間、わが母校は数多くの優れた人材を、広く各分野に輩出してきています。

このような誇るべき歴史と伝統に輝く素晴らしい母校で学んだ同窓のご縁をいつまでも大切にして、この総会で大いに旧交を温め合い、今後ともこの東京山中・山高同窓会を末長く盛り上げていくことをご一緒に誓い合い、ご挨拶とさせて頂きます。

平成二十六年五月十七日
東京山中・山高同窓会会長  野 村 邦 武